インフルエンザの動向
インフルエンザといえば、冬に学校などで大流行する、風邪に似た症状の伝染病というイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、近年では新型インフルエンザが登場したり、冬でなくても流行したりと、今までの認識では実態に合わなくなっています。
それに伴って、ほぼすべての学校で行われてきた予防接種についての考え方も違ってきました。
インフルエンザと予防接種
インフルエンザの予防接種は、かつて小学校で集団接種が行われてきましたが、1994年に行われなくなりました。
今では任意接種となっています。
1990年ころに予防接種の効果が疑問視されたり、副作用が問題になったりしたことが原因であるといわれていいます。
インフルエンザは風邪に似ていますが、高熱を伴うこと、感染力が強いことなど、風邪とは違う特徴があります。
そのため、学校などでは大規模感染を防ぐために診断を受けた人は自宅待機となることが多いです。
学校で多くの人数が感染した場合は、学級閉鎖などの処置が取られます。
インフルエンザの予防接種については、いろいろな説があり、難しい問題です。
全く効果がない、副作用の恐れがあり、かえって有害だという人もいます。
それに対して、感染を予防し、また重篤化を防ぐので有効だという人もいます。
いずれにしても、今は任意接種となっているので、自分で判断する必要があります。
ワクチンを打っても100%感染・発症を防げるわけではありません。
先述の新型インフルエンザの流行時には、ワクチンや特効薬がきかないのではないかという考えから、必要以上に恐れを抱く人もいました。
健康を維持する手段は、ワクチンや薬だけではありません。
どんなに良い薬があっても、食事をなどで栄養補給をせず、睡眠を取らなければ病気は治りません。
予防についても、バランスのとれた食事や十分な睡眠、規則正しい生活をしていればそうそう病気になることはなく、少し体調を崩したとしてもすぐに回復します。
体の抵抗力を上げることも必要
特定の乳酸菌を使用したヨーグルトがインフルエンザウイルスの感染を予防し、抵抗力を高めるということで話題になりました。
もともとヨーグルトや納豆などは、抵抗力を高める効果があるとされています。
普段から健康維持に努め、その上でもし心配なことがあれば、自己判断で予防接種を受けるという形で良いのではないでしょうか。
高齢であったり、持病があったりして抵抗力が弱まっている状態では、かえってワクチンが身体に良くないことはあります。
これはインフルエンザワクチンでなくても同じことです。
インフルエンザのことに限らず、今は自分で判断することが求められている時代です。
情報を集めて正しく解釈し、自らの状況と照らし合わせて最適な方法・手段を選ぶことが重要なのです。