近年、年齢を重ねた男性だけではなく、20代から30代の若い世代の男性でもED(勃起不全)の症状を訴える人が増えてきました。
実は、EDは糖尿病や高血圧、高脂質症などの生活習慣病と密接な関係を持っていることがわかり、またストレスなどによってもEDになる可能性があることがわかっています。
体に悪影響を及ぼしかねないタバコやお酒の飲みすぎなども、EDに繋がる可能性があると考えられ、日々の生活習慣の改善がEDの改善につながるのではと考えられているのです。
タバコとEDの関係
市販されているタバコには香りや風味を持たせるために、約4,000種類もの化学物質が含まれていて、これらは毛細血管を縮ませたり、破壊する能力を持っています。
その中でもニコチンは、血管を縮小させたり、体内の細胞を劣化させる活性酸素を増やします。
ニコチンはタバコを1本数と3㎎程度ですがすこしずつ血管を破壊していきますので、最終的にニコチンが動脈硬化の原因となり、EDの症状が出てしまうのです。
お酒とEDの関係
お酒には中枢神経を抑制するはたらきがあり、その影響は勃起にも直接影響します。
飲みすぎて勃起しなくなった経験がある人は少なくないでしょう。
たまに飲むなら、気分をリラックスさせてくれるお酒ですが、飲みすぎると体に悪影響を及ぼします。
特に、お酒の成分であるアルコールを分解する肝臓にはかなりの負担をかけ、肝臓が大きなダメージを受けると免疫系統に影響を及ぼすため、EDになる可能性が高くなるのです。
ED治療
ED治療には、一般的に薬を使用し、現在日本で処方が許されている薬は「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の3種類です。
主にこれらのED治療薬は、勃起を促すための薬ということは変わりありませんが、持続時間や食事の影響を受けやすいか否かで多少の違いがあります。
いずれにせよ、ED治療薬は空腹時に服用すると効果が出やすいという結果も出ているので、タイミングをよく見計らって服用すると良いでしょう。
医師から処方されたED治療薬を服用していって、少しずつ改善がみられるかを経過観察し、ED治療薬無しでも勃起して満足に持続できるようになればED治療は完了です。
万が一薬が合わないと感じたりした場合は、必ず医師に相談して薬を変えてもらうなどの対応を行いましょう。