JIN -仁-


江戸時代にタイムスリップ

主人公は大学病院の脳外科医です。
腕のいい有望な医者でしたが、恋人の手術をした結果昏睡状態にしてしまい、自信をなくします。
行き倒れの患者が病院に運ばれます。

その患者の頭部から、胎児の形をした奇形の腫瘍をとりだします。
そして取り出した腫瘍をホルマリン漬けにします。

その夜、、手術を受けた人物が、ホルマリン漬けの腫瘍瓶と救急セットを持ちだして逃げようとします。
主人公はあとを追いかけ、非常階段で謎の人物が落としそうになる瓶と医療セットを受け止めようとし、足を踏み外して階段から転倒。

その瞬間に、「戻るぜよ、あん世界へ」という声が聞こえます。
主人公はそのまま、江戸時代にタイムスリップしてしまうのです。

江戸時代での生活に慣れていく主人公は、どんどん未来を変えていくこととなります。
自分の恋人に似た女性のガンを発見し、見受け話が流れてしまったことで、自分と恋人が写った写真の恋人が消えてしまうという現象も起こります。
医療を広めていいのか?
未来は変わってしまうのではないのか?

出演者・名言・名シーン

大沢たかお演じる脳外科医「南方仁」や綾瀬はるか演じるヒロイン「橘咲」を中心に物語が繰り広げられていきますが、幕末の武士坂本龍馬や、中谷美紀演じる現代にいる恋人など。
様々な登場人物が出てきます。

あらすじを見ると、当初から「医者が幕末へタイムスリップ?」と疑問に思う方が多いでしょう。
ですが、これがなんとも感動する話で驚きます。

キャストの面々が良いというか、味を出しているというか。
中谷美紀さんは二役を演じていますが、似ているけど、似ていない。
そんな役を演じられています。

見た人の感想・レビュー・声

「以下ネタバレが含まれています」
主人公が、ヒロインに対して未来から来たことを告げる時。
見ている多くの人が涙したことでしょう。

恋人は昏睡状態になってしまい、そして過去にタイムスリップしたわけです。
もしかしたら、江戸時代から自分が持っている知識や経験を広めていけば、恋人は昏睡状態にならずにすんだのではないか。
でも、未来は変えても良いのか?

JINの後半では、暗殺をされそうになる坂本龍馬を助ける話へと移行していきます。
まさに、坂本龍馬の死を妨げてしまったら、未来を大きく変えることとなります。
そんなことをして良いのか悪いのか。

医療の話もそうですが、コレラが流行し、治療法を知っていながらも治療をして良いのかダメなのか。
医師の苦悩や人間ドラマが、素晴らしいキャストと共に描かれている医療ドラマです。

展開だけを見ると、現実味がないように思うかもしれません。
ですが、第1話から話を追っていくと、感動せずにはいられません。