生活習慣病


生活習慣病とは

日ごろ良くない生活習慣を積み重ねていると、治癒の難しい重い病気にかかることがあります、それが生活習慣病です。
厚生労働省のウェブサイトでは、糖尿病、心臓病、脳卒中、高血圧、脂質異常症、肥満が挙げられています。
この中で、糖尿病は特に慢性化する病気として知られています。

糖尿病は、血中のインスリンが不足し、高血糖状態が続く病気です。
インスリンは血中の糖分を体の各部に送り込んでエネルギーに変える手助けをします。
身体にエネルギーが運ばれないので、身体がうまく機能しなくなるのです。

症状が進むと尿に糖が多く含まれて排出されるため、甘いにおいを発するようになることからこの名がつきました。
他に症状として、口が乾く、食べすぎ、飲みすぎが進み、体力低下、疲労しやすくなり、重篤になると意識障害や腹痛、おう吐が激しくなり、脱水症状やけいれんを起こして、ついには死に至ります。

原因として、食習慣が不健全なことが挙げられます。
特に、食べすぎによる肥満やお酒の飲みすぎで肝臓の機能が弱っているといけません。
肝臓でインスリンの働きを抑制するホルモンが出てしまうのです。

糖尿病の予防

糖尿病を防ぐには、肥満状態を解消することが一番です。
まず、食生活のバランスを整えることです。
食物繊維を多く含む野菜を多く摂って、糖質の吸収を抑え、胃腸の働きを活発にしましょう。

野菜は一日に約350グラム、中でも緑黄色野菜は約120グラム摂ることが必要です。
食事時間も決まった時間に、きちんと三食食べましょう。
夜遅く食事をとると消化に悪く、体脂肪が増えてしまいます。

食事の味付けにも気をつけましょう。
甘いもの、塩辛いものなど味の濃いものは食欲を増し、食べすぎの原因になります。
また、脂っぽい食事はもちろん控えましょう。
適度な運動も必要です。
激しい運動ではなく、ウォーキングなどの軽い運動を継続的に行いましょう。
身体の脂肪を燃焼させて、減らしましょう。

筋肉をつけることも重要です。
筋肉が多い身体は基礎代謝量が多く、肥満を防ぎます。
一時的な食事制限ではなく、運動が必要なのは、筋肉を増やすためです。

ストレスの少ない生活をしましょう。
きちんと体を休め、心身をリフレッシュする生活を心がけましょう。
早寝早起きの習慣はストレスを軽減してくれます。

生活習慣病は別々の病気ではなく、それぞれ密接な関係にあります。
特に注意しなければいけないのは肥満です。
脂肪をため込んだ身体は血液中の脂質が増えてしまい、これが脂質異常症となります。

血行が悪くなると、心臓病や脳卒中、高血圧の原因になります。
ホルモンの分泌にも影響が出て、糖尿病の原因となるのです。
このように、すべての生活習慣病はつながっているのです。