開発と把握
現代医療においては、医療機器開発、医薬品開発など、関連各社によって製造されたり開発されたりする商品を利用するという前提で、医療機関が運営されているということになっており、だからこそ、医療機関に関係する職業についている場合には、毎日のように発表される、医療関係各社のプレスリリースに目を通しておかないと、どの会社がどのようなものを開発したのかということを、把握できないということになります。
それでも現在においては、かつての新聞のように印刷まで時間がかかってしまうというような状況ではなく、企業が発表した瞬間からインターネット上において、即座にプレスリリースとして公開され、パソコン画面上で誰もがみることができるようになっているという状況ですから、医療関係各社のプレスリリースを収集するということも、プレスリリース紹介サイトというものを使えば、かなり容易になっているわけなのです。
デジタル化
こうした状況を踏まえて私は、2012年2月において紹介された、医療関係各社のプレスリリースを読んでみて、その紹介を行ないながら、プレスリリースを行なった医療関係企業の信条がどのように知らしめられるものかを考えてみました。
2012年2月に紹介されていたプレスリリースは、今や医療機関においては常識となっている、電子カルテなどの電子化された医療関係書類を、e文書法に基づいて署名、電子スタンプ、画像の検証などを一括で実施できるソフトウェアを開発した企業のものがありました。
医療関係書類のうち、患者情報が書かれたカルテや、処方された薬剤情報などが描かれた処方箋については、今やデジタルデータ化して、データベースとして保存してから、健康保険申請などに利用されているということは、常識になっています。
その電子化された医療関係書類について、厳重な保管が必要とされているのです。
ですから、電子ファイルをバックアップして消えることのないようにするというセキュリティ関連の方策はもちろんのこと、電子文書となっている医療関係書類が、確かに何月何日何時何分に電子文書化されて、誰がつくったのかということを証明する電子署名が、しっかりと後から検証されるようにということが重要になってきているのです。
情報漏えい対処
情報漏えいなどが起こらないようにということももちろんですが、情報漏えいがかりに起こっても、どのような経路でそうなったかを検証するためには、後からどのようなアクセスがあったのかどうかを検索で知ることができるようになっていなければならないということです。
このプレスリリースを行なった企業は、ソフトウェア開発会社であり、重大な責任を担う電子化された医療関係書類をしっかりと保護しつつ、その正確さも担保させて情報の安全性を高めようという信条があるからこそ、このようにプレスりリールを行なったのだろうと思いました。
ますますこれからは電子化によって社会生活が変化しますから、情報の安全性に関する技術革新にはこれからも期待しているのです。